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8ミリフィルム

Category : 現在

深夜にやってるローカルな番組で
”引越しの時に出てきた昔の8ミリフィルムを観たい”
という視聴者の要望を叶えるという番組をやっていた。

依頼者の姉妹は昭和40年代生まれだと思う。
私より少し年上だろうが、同じ時代に子供だった。

彼女たちの映像は、昔懐かしい8ミリ映写機から
真っ白なスクリーンに映し出された。

その映像は
ほんのりとセピア色をしていて柔らかく、音声はない。

笑顔の子供が少しせわしく動いているだけだ。

運動会、ランドセルを背負った姿、
姉妹で遊ぶ様子が写されていた。

「ニューシネマパラダイス」のBGMが流れる中で
懐かしき昭和の時代が動いていた。


その映像を懐かしげに見ている姉妹の姿を
TVを通して見ていた私は苦しかった。

私も同じ時代に子供だった。
誰からも理解しがたい症状を抱えている緘黙児だった。

そう思うと、
同じ時代に生きていた彼女達と、
同じ笑顔を私は残せなかった。


私の父もよく8ミリを持って私達を写していた。
家で映写機を出して皆で観たりもした。

それは、今も探せばどこかにあるのかもしれない。
でも私は観たくない。

この姉妹のように真正面に座って笑顔で観られない。

そこに写る私は緘黙児なんだから。

たとえ父親の前で笑顔を振りまいていたとしても、
その裏には緘黙児の私が居る。

話せない、笑えない。
全く子供らしくない子供だったんだから。


懐かしがる人たちを見ていて、
ジンワリと涙が浮かんだ。

出演者の一人が言ってた。
「知らない人の映像なのに楽しいね。」
「成長記録はいいものだね。」

写している両親の気持ちも一緒に映し出されていて、
とても暖かい映像に見えたのだと思う。

そう、8ミリだってビデオだって、
写す人の気持ちは同じ。

愛する人の姿を収めたいだけ。

その言葉を聞くと、私はますます
父親の写した8ミリなんて見られない。

どんな思いで写していたんだろうと
思うだけで苦しくなる。


私は今、こうしてブログに過去を綴っているけど、
こんなことしてるのは、昔の8ミリを引っ張り出して
無理やり再生させているのと同じだ。

そのうち、バシッと切れてしまうかもしれないと
思ったら怖いことかも・・・。

そんな気持ちでずっと見ていた。


でも、番組の最後にその8ミリ映像・・・
どうなったと思いますか?


DVDになってたんです。


その姉妹は、8ミリからDVDに
ダビングしてもらったのをプレゼントされていました。

それを見て私は思った。

8ミリ時代の私は変われないけど、
DVDにはなれるって。

昔の記憶を消す事なんて出来ないけど、
昔の自分がしてきた事を消す事はできないけど、
形を変えて生まれ変れるんだって思ったの。

いつまでも8ミリのままじゃだめだ。
今を生きるならDVDになろう。

忘れてしまいたいなら、
全て消して今の自分を上書きする事だってできるよ。

過去の自分を残して新しい自分をつなぐ事もできる。


深夜に一人、普通の深夜番組を見てそう思っていた。

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テーマ: 緘黙児
ジャンル: 育児

コメント

いきちょるだけでまるもうけ

8ミリのように、DVDのように再生する
記憶ができるなら、野ウサギちゃんにもABAの素質があると思います。
(あ、こっちに持っていっちゃった)
今、深夜なんですが、一体どんな番組を
見ていたのですか?
しっぽが生えてくるぞ~。

写真に写る自分

僕も場面緘黙症発症以来の写真というのは、高校で撮った写真以外は、それを見てもぜんぜんふつうの学生に見えます。
でも、その裏側には常に緘黙とその後遺症の苦痛が隠れています。
写真ではまったくふつうに写っているのですが・・・
緘黙発症以来の昔の写真を見るとき、二重人格者のような自分に複雑な思いがします。
野ウサギ。さんのおっしゃるように、過去の自分を上書きすることができたら本当にいいです。

ゆきんこさんへ

番組はこの地方だけしか放送していないと思うよ・・・たぶん。ちなみに”さまぁ~ず”が出演してます。

心理学はとても好きだよ。お金と時間と機会があれば勉強したいよ~笑。

弥生桜さんへ

小学校卒業の朝に撮った写真が未だに実家に飾ってあるんです。その写真は父親が撮ったので笑顔なんだけど、見るたびにその裏にある苦しい6年間を思い出してイヤだなあ。

私も緘黙という言葉を知らない時、本当に私は二重人格なのかもしれないって真剣に悩んだ時もあった。一体自分は何者なのかって毎日考えてた。

心理学は・・・

私は、中学時代から心理学をしたいと思って、今日まで続けてきたけれど、
心理学者自身が、「眉唾だ」とか「さっさと
卒業しなさい」とか言っている。
結局、プロになるには、修士か博士にならないといけないけど、案外、臨床は大変だから、あんまり直接役に立たない学問サイドに凝り固まってる学者もいます。

大学院ネタはなるべく書くようにしていますが、いろいろのブログで読み流す方が、
タダでいい勉強ができますよ。

野ウサギちゃん。そのものが、かけがえのない事例研究に十分なっているように
思います。何たって、研究サイドでは、
希少価値の「緘黙症」ですから。

ゆきんこさんへ

なるほどね。ちょっといろんなブログを覗いてみようかしら(笑)。

陽にあたるのが嫌いな緘黙児。緘黙にはやはり元緘黙の力が必要だと思う。プロの知識よりもっと近い・・・何と言うかそれこそ安心できる場所を提供してあげるだけで十分のような気がする。専門家に上から見られてるってだけで、緘黙児は萎縮しちゃうよね。

それこそが、さらば教育界の理由

プロの無力感というものを、私はこの頃ようやく気がつき始めました。私は緘黙だったと教員たちにバンバン言ってる私は、既に
嫌われてるけど、言わなかったらわかってもらえないし、嫌われても構わないので
言っていかなくちゃと、ひとりでもがいています。できれば、ブログ上の皆さんの意見や実例も含めて提言したいと思っています。

ゆきんこさんへ

私は、緘黙児の頃に自分が緘黙だって知らなくて良かったと思っている方なので、それほど専門家の力は必要ないのかと考えてしまうんです。

もし、バリバリ緘黙児だった頃に「野ウサギ。ちゃんは緘黙なんだよ。」と言われたらどうなっていただろうか。

緘黙と宣告された先に何があるのかは分からないけど、医者に行って風邪を治してもらうようには治らないだろうし、全て緘黙のせいにして、自分から何とかしようと努力しなかったと思うんだよね。。。

う~ん。私が言うのもどうかと思うけど、心の問題って難しいね。
人それぞれ、一番適したケアを見つける事のできる専門家が居てくれればいいのかな・・・?分からなくなってきた(汗)。

おしらせ

こんにちは。
大道芸観覧レポートという写真ブログをつくっています。
8ミリ映写機の昔の広告もとりあげています。
よかったら、寄ってみてください。
http://blogs.yahoo.co.jp/kemukemu23611

kemukemuさんへ

初めまして。
ご訪問とコメントをありがとうございました。
貴ブログ拝見いたしました。
とても興味深い話題が多かったです。

「昔の広告」のページに、
8ミリ映写機を囲んだ一家の様子がありましたが、
まさに私が覚えている子どもの頃の風景でした~!

今はビデオやDVDなので、
観るまでのワクワク感やふれあいが
なくなってしまいましたよね・・・。
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元緘黙児が 緘黙児の頃の気持ちを綴ります。 なかなか理解してもらえない 緘黙児の気持ちを 少しでも理解していただけたら 嬉しいのです。



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緘黙児とは?

緘黙児とは、ある特定の場所で話す事が できない子供の事です。 会話能力があるのに学校などで しゃべらない。
場面緘黙症とか選択緘黙症とも言う。
原因は、内気や臆病などの性格的なものに、 唖然とするような恐怖や怯え、 劣等感などの衝撃が加わった時に 発症すると言われている。

プロフィール

野ウサギ。

Author:野ウサギ。
保育園・小・中学校と緘黙児でした。高校で克服するまでの思い出日記♪現在は主婦であり母でもあります。





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